
ARグラス比較:XREAL Air 2 UltraとMiRZAで実現する「動く展示」と「わかる展示」

IMG SRC STUDIO
#XR
#プロトタイピング
こんにちは。IMG SRC STUDIOの清水です。
ARグラス市場が広がる中、私たち開発者が展示・体験開発で注目しているのが、6DoF(空間トラッキング)対応の2機種です。今回は私たちの案件で採用検討が増えているXREAL Air 2 Ultraと、国産のMiRZAを徹底比較し、それぞれの強みがどんな体験を生み出すか、具体的な活用イメージとともに解説します。
ARグラス比較の焦点:6DoFを活かした体験価値
ARグラスの選択肢は多様ですが、展示会場などで「頭の位置・向き」を正確に追跡できる6DoF機能は、リアル空間とデジタルコンテンツを完全に融合させる鍵となります。
今回比較する2機種は、この6DoFを活かし、「ジェスチャー操作中心の動く展示」と「カメラ・AI中心のわかる展示」という、異なる方向性の体験を実現します。
1. XREAL Air 2 Ultra:スタイリッシュなデザインと開発のしやすさ
ARグラスの代表格であるXREALの6DoF対応モデル。

【開発所感】
独自SDKによるハンドトラッキングの導入が容易で、開発のしやすさが大きな魅力です。ジェスチャー操作による「動かす」体験を短期間で実現したい場合に最適です。
【プロトタイプ制作】
SDKの中から「ハンドトラッキング」と「空間アンカー」の2つの機能をメインに、プロトタイプを作成してみました。開発してみた感想としては、ハンドトラッキングが非常に簡単にできたのは良かったです。デモのUnityシーンが用意されていてそれを少し改造するだけで実装することができました。グー、パー、つまむポーズなど色々なポーズを認識してトリガーにしたり、AR空間上のオブジェクトを掴んだり離したりできます。
次に空間アンカーですが、こちらは少しクセがありました。空間アンカー用のPrefabはあるのですが、キャリブレーションのためのオブジェクトとのサイズ調整など細かい設定変更が必要でした。また、展示空間の影響もあると思いますがズレも大きくしょっちゅうキャリブレーションし直す必要がありました。
2. MiRZA:内蔵カメラを活かしたAI連携と国産の強み
NTT QONOQ開発の国産ARグラス。

【開発所感】
最大の強みは、内蔵カメラへのアクセスが容易な点。撮影した画像をAI(Gemini APIなど)で解析し、その場で「賢く応答する」体験開発に適しています。開発の複雑さはあるものの、カメラアクセスによる表現の幅が飛躍的に広がります。
まとめ:実現したい体験から逆算するARグラス選定
両機種は、異なる体験軸で強みを発揮します。

展示の企画内容、会場の条件、必要な運用体制によって、最適なグラスは変わります。私たちは、機材選定から体験設計、当日運用まで、統合的なCX(顧客体験)の創造をサポートします。
AR体験開発に関するご相談は、アイデア段階からお気軽にお問い合わせください。
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独自のR&Dをもとに、デジタルインスタレーション、XR、AIなど、クリエイティブとテクノロジーの力で、デジタルとリアルの双方からユーザー体験を提供します。

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