
フレームワークが苦手でも大丈夫|ChatGPTでつくる初心者向けカスタマージャーニーマップの作り方

メディアコンサルティング部
#マーケティング
1. マーケティング戦略って何から始めればいい?
「マーケティング戦略を立てて」と言われても、何から手をつければいいのか分からない──そんな悩みはよくあります。
戦略立案には“正解のない問い”が多く、思考の整理が難しいものです。
そんなとき頼れるのが、ChatGPTとビジネスフレームワークの組み合わせです。
フレームワークに不慣れでも、ChatGPTと対話することで、頭の中のモヤモヤを整理し、実践的な戦略の形に落とし込めるようになります。
2. ChatGPTと一緒に使えるビジネスフレームワーク
フレームワークとは、「考えるための型」です。代表的なものをいくつか紹介します。
・SWOT分析:自社の強み・弱み・外部の機会・脅威を整理し、戦略の方向性を見つける

・3C分析:顧客・自社・競合の3つの視点でビジネス環境を俯瞰

・4P(マーケティングミックス):Product/Price/Place/Promotionの4要素で売り方を最適化

・STP:Segmentation→Targeting→Positioningの流れで、ターゲットと提供価値を明確に

・カスタマージャーニーマップ:顧客が商品・サービスを知り、購入・継続に至るまでの感情や行動をまとめて可視化したもの。どのタッチポイントでどういったコミュニケーションを取る必要があるのかを整理することができ、課題の発見やUX改善に役立つ

とはいえ、「どれを使えばいいか分からない」という人も多いでしょう。
そんなときは、ChatGPTにそのまま相談してみるのがおすすめです。
たとえば:
「新商品を売るための戦略を考えたいけど、何から始めたらいい?」
「競合と差別化してブランドを強化したい。どんな視点が必要?」
このように自然な言葉で伝えるだけで、ChatGPTは状況に合ったフレームワークを提案し、質問を返してくれるので、会話を通じて思考を深めることができます。
3. ChatGPTがフレームワークづくりに向いている理由
ChatGPTを活用すると、以下のようなメリットがあります。
・思考の壁打ちができる
考えていることを整理したり、アイデアを広げる手助けになります。
・情報整理が速い
複雑な要素も即座に分類・要約・構造化してくれるので、資料づくりにも便利。
・視点の抜け漏れを補える
ChatGPTは多くの業界知識をもっているため、自分だけでは気づきにくい視点を提示してくれます。
・初心者でも安心
難しい専門用語を使わなくても、自然な会話の中で戦略の骨組みをつくれます。
4. 実践!ChatGPTでカスタマージャーニーマップを作ってみる
ここでは「スマートウォッチの回線契約」を例に、ChatGPTとカスタマージャーニーマップを作成した流れを紹介します。
初めて関わる業界や商材については、どのようなフェーズで分けるかなどの項目を分ける時点から迷いが出やすいフレームワークですが、ChatGPTを使えば手軽に作れます。
Step 1:目的を明確にする
ユーザーの行動や感情の流れを見える化し、効果的なマーケティング施策のヒントを得る。
Step 2:ChatGPTに依頼する
例:「スマートウォッチの回線契約をするまでのカスタマージャーニーマップを表形式で作ってください」
Step 3:出力結果を整える
ChatGPTは、認知→興味→比較→購入→継続といったフェーズごとに、ユーザーの行動・感情・課題などを整理した表を出力します。
もし追加したい項目があったら、重ねて依頼しましょう。

これをスプレッドシートなどの編集できるツールに貼ると、議論や編集がしやすくなります。その際転置(縦横を入れ替え)したほうが、一般的なカスタマージャーニーマップの形になるのでおすすめです。

5. ジャーニーマップは“仮説”であることを忘れずに
AIで作成したジャーニーマップはあくまで出発点。
本当にユーザーの実態と一致しているかは、検証が必要です。
以下のような観点で見直しましょう
・フェーズの流れは自然か?
・ユーザーの感情や行動は現実的か?
・ペルソナと整合しているか?
・ユーザー調査やアクセスデータと矛盾していないか?
・チーム内で共通認識が取れているか?
・各フェーズが具体的なアクションにつながっているか?
このように仮説と実際を照らし合わせながらブラッシュアップすることで、実用性の高い戦略に仕上げることができます。
カスタマージャーニーマップは、一度作れば完了というものではありません。 重要なのは、プロジェクトメンバー全員で共通認識を持ち、継続的に見直していくことです。
特に、ChatGPTなどのAIを活用して作成した場合、内容に誤りや実態と異なる仮定が含まれる可能性もある点には注意が必要です。 そのため、実際のユーザーの声(アンケートやインタビュー)やアクセスデータなどをもとに検証・調整を行うことが大切です。
また、ペルソナ分析と照らし合わせて再検討したり、チーム内での意見交換を重ねながら精度を上げていくことで、実用性の高いジャーニーが育っていきます。
このプロセスを通じて、「本当にユーザー目線で考えられているか?」を常に問い直すことができます。 さらに、顧客の行動や感情の流れを明確にすることで、施策の優先順位を判断するための材料にもなります。
6. まとめ|戦略は「ChatGPTと一緒に考える時代」
カスタマージャーニーをはじめ、戦略を考えるためのフレームワークはたくさんありますが、全部を知っている必要はありません。
ChatGPTと一緒に、考えていることを整理し、仮説を立て、チームで検証し、施策へとつなげる。
そんな「伴走型の戦略づくり」が、いまのスタンダードです。
最初は小さな問いからでも大丈夫。
「何をどうしたいか」が少しでもあるなら、ChatGPTと一緒に考えることから始めてみましょう。
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メディアコンサルティング部
自社のWEBサイトとSNSをオウンドメディアと定義し「ブランディングとグロース」に向けた、総合的なコンサルティングを行なっています。 自社メディアの分析、競合メディアの調査といったデータに基づき、企画〜制作〜運用まで、ワンストップで対応。「作って終わり」とならないよう、ローンチ後の成長も見据えてクライアントに伴走します。

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