
“伝える“を超えて、“届く“をデザインする ─CX CRAFTSと私たちの仕事

UXデザイン部
#クリエイティブ
こんにちは!D2C ID UXデザイン部のマネージャーをしている橋本です。
今日は、私たちが大切にしている哲学─CX CRAFTS(カスタマーエクスペリエンス・クラフツ)との向き合い方を、チームのリアルな視点とともにお届けします。
UXデザイン部って、どんな部署?
まずは簡単にUXデザイン部のことを紹介します。
私たちUXデザイン部は、WebやアプリのUI/UX設計を中心に、グラフィック、ブランディング、OOHなど、「体験」を起点にしたデザインを幅広く手がけている部署です。
ただ見た目を整えるのではなく、
・そのデザインがなぜ必要なのか
・ユーザーにどんな行動や感情の変化をもたらすのか
を掘り下げ、「意図のある設計」として提案するのが私たちのスタンスです。
CX CRAFTSって何?
簡単にいうと、D2C IDの哲学です。
マーケやPRの戦略を「単なる接点」ではなく、“体験そのもの”として捉え、ブランドや企業が本当に伝えたい価値を、体験として届けること。
それがCX CRAFTSの核です。
この思想は、UXデザイン部ならではの視点を通して、さまざまなアウトプットに落とし込まれています。
シーンごとの“体験設計”
ロゴ・ブランディング
ロゴは単なるマークではありません。
“ブランドや企業、サービスを体現した象徴”であり、「らしさ」を視覚を通じてどう伝えるかという問いに応える仕事です。
私たちは、ロゴの開発を「記号をつくる作業」ではなく、意味や価値を抽象化し、体験として定着させるプロセスと捉えています。
・名刺に印刷されたとき
・プレゼン資料の1ページ目に配置されたとき
・SNSでブランド名と一緒に並ぶとき
どんなタッチポイントでも一貫性をもって“そのブランドらしさ”が伝わるか?を考え、ロゴだけでなくトーン&マナーや展開設計も含めて、ブランド体験の起点を設計しています。
グラフィック・OOH
街なかでふと目に留まるOOHや、駅で流れるデジタルサイネージ。その0.2秒の“偶然の出会い”に、どれだけ印象を残せるかが勝負です。
ただ目立てばいい、インパクトがあればいい、というワケではありません。
私たちが意識しているのは、
・どの場所で、どんな生活者の視線と出会うか
・その人の行動や気持ちに、どんな変化をもたらしたいのか
・一過性で終わらず、ブランド認知や行動にどうつなげるか
という“ユーザー視点からの体験設計”です。
構図、コピー、配色などの表現要素は、すべて意味を持って配置されるべきだと考えています。その一瞬が、ブランドの“余韻”として残る体験になるよう、精度の高い設計を心がけています。
Web
WebはUXのフルコースが求められる場所です。単に情報を「伝える」のではなく、
“知る・感じる・納得する・行動する”までのプロセスを含めて、「届けきる」体験設計が求められます。
私たちが大切にしているポイントは
・導線の自然さ:ページ遷移のストレスを限りなく減らし、“迷わず進める”流れをつくる
・情報の整理:ユーザーの関心ごとや状況に応じて、必要な情報が適切な順で届く構成にする
・感情の流れ:期待や不安、納得や安心といった感情のうねりに寄り添うUI/UX設計を施す
・体験の一貫性:ブランドのトーン、言葉づかい、ビジュアルのルールを横断的に整える
Webは「ただ見せる場所」ではなく、ブランドの世界観に触れ、ユーザーが“自分ごと化”する場所。
私たちはこの領域を、ビジネス成果に直結する“戦略的な体験設計”として位置づけ、リリース後の改善提案まで一貫して伴走しています。
デザイナーとAI
AIが進化しても、「体験」は人がつくるもの
昨今、AIによってビジュアルの自動生成やUIの自動補完もかなりの精度になってきました。
綺麗なだけのデザインであれば、正直もう“誰でも・すぐに”つくれてしまう時代です。
─でも、それだけで人の心が動くかというと、話は別です。
私たちが向き合っているのは「なぜそれをこう見せるのか?」「その体験が、ユーザーにどう届き、何を残すのか?」という問いです。
・ユーザーの不安や期待を、言葉や構造でどう支えるか
・ブランドの想いを、トーンや空気感としてどう届けるか
・人が“納得して動ける”体験にするには、どこをデザインすべきか
こうした問いには、まだAIだけでは応えきれません。
むしろ私たちは、AIを道具として活用しながらも、“体験の設計”は人が担うべき領域だと考えています。
表層的なアウトプットをつくるのではなく、
文脈を読み解き、意味を与え、体験として仕立てる力。
そこにこそ、UXデザイン部としての存在意義があると信じています。
最後に─“体験をクラフトする”ことに向き合い続けるデザイン部として
CX CRAFTSは、私たちが掲げている言葉であると同時に、日々のプロジェクトで実践しているスタンスでもあります。
ユーザーの感情や行動を見据えて、「この体験で本当に伝えたいことは何か?」「どんな接点でどう届けるのが最適か?」を丁寧に設計する。
その積み重ねこそが、“伝わる”を超えて、“残る”体験につながると信じています。
AIが進化し、ビジュアルの整ったデザインが誰でもつくれる時代だからこそ、私たちは文脈を読み取り、意図を設計し、価値を体験としてかたちにすることにこだわり続けています。
“体験をクラフトする”ことに向き合い続けるデザイン部として、ブランドやサービスにおける顧客体験を、+αの視点からご一緒できたら嬉しいです。
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UXデザイン部
Webやアプリから紙媒体まで、幅広いアウトプットに対応。ユーザー視点を軸に、伝わる・使いやすい体験を設計します。

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