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情報を伝えるイラスト設計——用途に合わせた伝え方

UXデザイン部

  • #クリエイティブ

UIデザインやサービス提案、資料作成など、プロジェクトにおいては「情報をどう伝えるか」が成果を大きく左右します。文章や図だけでは伝えきれないニュアンスや理解のしやすさを補う手段として、イラストは大きな役割を果たします。

本記事では「情報を伝えるためのイラスト設計」について、用途ごとの考え方や制作時に意識しているポイントを交えながら紹介します。

イラストは“情報設計”

プロジェクトにおいてイラストが果たす役割は、装飾にとどまりません。
文章や図だけでは伝えきれないニュアンスや情報の構造を補い、受け手が理解しやすい形へ整理し直すことで、視覚的なコミュニケーションを最適化します。

イラスト制作では、「誰に、何を、どの程度まで伝えるのか」という情報設計の視点を重視します。伝える内容を明確にし、それに合わせてビジュアルの“粒度”や“距離感”を設計することで、見る人の理解を助ける表現に近づけていきます。

用途ごとに変えるべき“伝え方の設計”

イラストが果たす役割は、用途によって異なります。
伝える相手と情報量によって、タッチや線の太さ、描写の密度、色の扱いは変化します。ここでは、実務で求められる主な用途を例に、どのような観点で“伝え方”を設計しているのかを紹介します。

1.UI/Web向けイラスト

UIやWebサイトで使用するイラストでは、ユーザーが瞬時に理解できることが重要になります。
企業イメージやサイトのトンマナだけでなく、その企画が届けたい感情やニュアンスが自然に伝わるよう、タッチや色味を設計します。
期待感や賑わいを高めたい場合には、要素をリズミカルに配置し、ポップで明るいトーンを用いて視線が動く構成にします。一方で、信頼性や上質さを伝えたい場合には、シンプルな線画と落ち着いた色調を組み合わせ、余白を活かした静かな佇まいに設計します。

「伝えたい印象」から逆算してビジュアル要素を選択することで、UI全体の体験に自然に溶け込みつつ、ブランド印象との両立を図ります。

2.キャラクターイラスト

キャラクターを制作する際は、受け手に与えたい印象を軸に設計します。
世界観や役割に合わせて、フォルム・線・色・モチーフを組み合わせ、目的に適した個性を形づくります。継続的な使用が想定される場合には、表情差分やポーズ展開がしやすい構造にしておくことで、運用時の汎用性が高まります。

また既存キャラクターのデフォルメなど、原作から展開する際には、見た目だけでなく性格的な印象も踏まえ、原作との乖離が生まれないよう配慮します。

3.図解・解説用イラスト

図解や解説用イラストでは、「正確さ」や「わかりやすさ」が中心になります。
文章だけでは伝えにくい動き・構造・状態を明確に示すため、装飾性は抑え、読み手が迷わない線とレイアウトを心がけます。
文章の補足として使用する場合は、ニュアンスを補い理解を助けるシンプルな視覚化を軸にします。一方で、イラスト単体で説明を成立させる場合は、視線誘導・文字の可読性・情報の階層構造を踏まえ、レイアウトを設計します。

4.イメージイラスト

イメージイラストなど提案段階のイラストは「まだ存在しない体験」を早い段階で共有し、関係者間の認識を揃える役割を担います。
イベント空間の雰囲気や利用者の動線などを直感的に理解してもらうため、手書きに近いラフテイストで提示することが多くなります。
詳細を描き込みすぎないことで企画内容に検討の余白が残り、議論が進めやすくなります。
その一方で、必要な構造や動きは正確に伝える必要があるため、「どこまで描き、どこを省くか」の判断が重要になります。

5.図面イラスト

CG制作等で三面図や俯瞰図などの図面イラストを制作する際は、最終的に3D制作者が正確に再現できることを第一に考えます。
正面・側面・背面の三面図や俯瞰図を用いて形状や構造を示し、制作者が解釈に迷わないよう細部まで描き込みます。テクスチャや素材感、仕組みなど、イラストだけでは伝えにくい情報がある場合には、補足テキストや参考写真を併記して整理します。
目的が「正確な伝達」にあるため、資料全体がひとつの“仕様書”として機能することを意識しています。

情報を伝えるイラスト設計

本記事では、用途に応じて変化するイラストの役割と、その設計の考え方について紹介しました。

イラストは装飾要素ではなく、情報を整理し、伝達の質を高めるための手段です。誰に何を届けるのかを起点に、最適な伝え方を設計することで、理解のしやすさや体験価値は大きく変わります。求められる用途はさまざまですが、目的に合わせて“描き方を設計すること”が、情報伝達の質を高める鍵になります。

UXデザイン部では今後も、ユーザー体験の向上を見据えながら、イラスト表現を含めたコミュニケーション設計に取り組んでいきます。

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UXデザイン部

Webやアプリから紙媒体まで、幅広いアウトプットに対応。ユーザー視点を軸に、伝わる・使いやすい体験を設計します。

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