D2C IDが得意とするMA(マーケティング・オートメーション)って?どんなときに使う、気を付けたいポイント…ざっくり書いてみた

プロジェクトマネジメント2部

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こんにちは!D2C IDのディレクター、飯田と申します。

D2C IDではMA(マーケティング・オートメーション)でも中核であるOne to One配信の分野でユーザーとのコミュニケーション設計を企画、設計、効果測定までに携わっています。

今回はそのOne to One配信の実装に関して、実際の業務を通じて分かったMAのいいところ、気を付けたい所をご紹介します!

MA(マーケティング・オートメーション)って何?

マーケティングにおいて、ユーザーとコミュニケーションできるメディア(メール、LINE、アプリのPUSH機能、SNSなどなど)はさまざまありますが、そのメディアを使うときに2つの選択肢があります。

  • 手動で、配信の設定をするか?
  • 自動で、配信の設定をするか?

後者の「自動で」配信の設定をする、というのが、今日お話するマーケティング・オートメーション(通称MA)です!

どんなコミュニケーションメディアを使うかによって、MAを実装するツールや種類の豊富さなどは様々ですが、このブログでは「我々D2C IDが得意とするMAとは何か?」と「MAのいいところ」などの輪郭が、ざっくりわかるような説明ができればと思います。

MAのいいところ

言うまでもないですが、言葉のとおり「自動化」が最大のメリットです。
「配信の自動化」ができることで便利だなと思うのは、下記の2点。

 ①条件を満たす人に、「毎日」送ることができる

 ②配信を「ステップ化」して送ることができる

①条件を満たす人に、「毎日」送ることができる

これは、送りたい条件に当てはまるユーザーが、毎日増えたり、変わったりする場合に大変便利です。

ex)ECサイトでカートに商品を入れたまま、離脱した人

この条件に当てはまる人に、「買い忘れた商品はありませんか?」というメッセージを送りたいとします。
この場合の踏むべき手順を、手動パターン、MAパターンで見てみましょう。


▼手動で配信する場合の手順

 ・データベースから、条件に当てはまるユーザーリストを抽出

 ・配信ツールに配信内容と、配信したいユーザーリスト、配信日時をセット

 ・送信ボタンを押す

もちろん全てが手動なので、毎日このような配信を行う場合、毎日同じ工数がかかります。
作業時間は、ユーザーリスト抽出、入稿、配信テスト〜確認など含めると、少なくとも1時間はかかるでしょう。

▼MA(自動化)で配信する場合の手順

 ・データベースから条件に当てはまるユーザーリストを抽出する設定を、MAツール上で行う

 ・配信ツールに配信内容をセットしておく

 ・毎日、配信時間になると、条件に当てはまったユーザーに配信される

ユーザーリスト抽出の設定は人の手で行う必要がありますが、初期工数のみです。
MAであれば、配信においては、手動でかかっていた毎日の作業時間がほとんどかかりません。

じゃあ、それの何がいいか?

全体の作業時間が減るだけでなく、配信トリガーによるタイムリーな配信ができることになります。
手動で、かつ、営業時間内に行うことを考えると、毎日最適な時間に配信することは難しいかもしれません。

MAであらかじめ設定しておけば、効率的に、最適なタイミングで配信することができます。

②配信を「ステップ化」して送ることができる

これは、ユーザーのナーチャリング(育成)を行いたい時に向いています。

ex)ECサイトに初めて訪れてから1ヶ月以内の新規ユーザー

上記の条件にあてはまるユーザーに、商品の購入を促したいとします。
新規ユーザーといっても、1ヶ月以内にどんな行動をしたかは人それぞれです。

A:TOPページを訪れただけの人

B:何度も同じ商品を見ている人

C:買い物かごに商品を入れたが、購入していない人

上記は、購入にいたるまでのステップが遠い→近い順に並んでいますが、下の表のように、ユーザーステータスに合わせて、シナリオを分岐して送ることができます。

さらに、A→B→Cと、順番にステップを踏む場合は、

Aの配信後1週間以内に、配信バナーをタップしたユーザーにのみ、Bを送る

というような、配信のシナリオを設計することもできます。

これを手動で行おうとすると、

 ・データベースから、Aを送った対象ユーザーで配信バナーをタップしたユーザーを抽出

 ・Bの配信内容と、ユーザーリストを紐づける

 ・Aの配信から1週間後に配信設定

……と、またリスト抽出からの作業が発生。

これを、シナリオ分岐の数だけ行うと思うと、工数も、設定における人的ミスのリスクも高まりますよね。
MAツールで自動化することで、効率化、リスクヘッジの観点でメリットがあります。

MAで、気をつけたいところ

いいところを紹介してきましたが、もちろん、MAには気を付けたい部分もあります。

デメリットを上げるなら、下記の2点。

 ①初期コストがかかる

 ②配信内容に誤りがあった場合、修正が必要

①も②も当たり前ではありますが、改めて考えてみたいと思います。

①初期コストがかかる

初期に必要なコストとしては、

・シナリオ設計

・MAツール実装

の工程でかかります。

シナリオ設計では、配信ターゲット条件、配信トリガー、シナリオ分岐、配信内容、同じユーザーが条件に当てはまった場合何日おきに送るか、他の配信とユーザーの条件重複がないか…などを決める必要があります。

MAツール実装では、配信ターゲット条件を抽出する設定や、その他上記で決めた内容を正しく設定する必要があります。

実装自体はMAツールによって様々なので工数も様々ですが、一度実装するとその配信が実行され続けるので、開始前には入念なチェックが必要です。

②配信内容に誤りがあった場合、修正が必要

これは、設定した配信内容に誤りがあった場合、誤りの修正をMAツール側にも反映しないといけない、ということです。

配信を手動で設定する運用に慣れていると、誤りがあった場合、次の設定時に修正を反映すればよいので、意外と落とし穴だったりします。

配信内容に誤りがあったとき、

誤りの原因を特定

再発防止を検討し、運用に反映

をして安心していたら、「MAだから、元の設定にも修正反映しないとまた同じものが配信されてしまう!」というヒヤリハットが過去にありました。
MA運用する上で、最低限ですが気をつけたいところです。

こういった運用におけるミスがあったとき、D2C IDでは、原因を探ったうえで、根本的な再発防止を心掛けています。
ダブルチェックなどの、工数がかかる&不確かな再発防止ではなく、「ミスにつながらないしくみ」を考え、オペレーションの中に組み込む。
また、もちろん類似の原因で、事故につながりそうなことはないか、なども都度洗い出し、予防しています。
※必要な部分では、人の目によるダブルチェックも行います。

さらに、媒体は違っていても、同様の運用を業務としている各チーム間で、ヒヤリハットを共有し、知見の横連携も定期的に行っています。

D2C IDが得意とするMAとは?

D2C IDは、デジタル領域を中心に「クライアントのマーケティングをプロとして支援する」という業務を担ってきました。

D2C IDには、マーケティングオートメーションという手法より以前に、

「クライアントが持つファーストパーティデータを基に、ユーザーとのコミュニケーション設計を行う」

という分野において、多くの実績があります。(過去事例はこちら)

ユーザーとコミュニケーションを行うメディアは

 ・オウンドメディア

 ・SNS(LINE、Instagram、X、facebook、TikTok…)

 ・ブランドサイト

 ・キャンペーンサイト

……など、目的に合わせた媒体ごとでのノウハウがあり、ユーザーのファネルに合わせて、最適な顧客体験をご提案することが可能です。(サービス概要はこちら

では、D2C IDが考える「最適な顧客体験の提案」とは何か?
それは、「必ずデータに基づく」と考えています。

 ・クライアントが持つ独自のファーストパーティデータ

 ・コミュニケーションの土台となるプラットフォーム上の行動データ

 ・定性的なユーザー調査データ(N1分析など)

などを組み合わせて、ねらいに合わせた顧客体験のジャーニーを描く。

その顧客体験のジャーニーを、「よりタイムリーに」「より効率的に」ユーザーにアプローチする手法がMA(マーケティング・オートメーション)だと考えています。

D2C IDには、データ分析を専門とするアナリストが在籍し、さらに、コミュニケーション設計を行うプロデューサー、ディレクターも、上記の「データ」を日頃扱いながら企画の設計や、コミュニケーション運用を行うことを得意としています。

その土台があるからこそ、MAという手法を用いて、最適な顧客体験をご提案できると考えています。

MAと一口に言っても、そのフェーズは「企画・設計」「実装」「配信運用」「効果測定」「PDCA(改善提案)」…など、多岐にわたります。
その各工程において、お手伝いできるのがD2C IDです。

もし、ご興味を持ってもらえたら、ぜひご一報ください!

ありがとうございました!

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制作ディレクションからコンテンツ制作、メディア運用まで、一貫してプロジェクトを支え、クライアントと共に成果を追求します。

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