Webサイト運用がラクになる、microCMSでつくる安心なWebサイト

三谷耕平

  • #WEB制作

みなさん、こんにちは。
D2C IDでディレクター、プロジェクトマネージャーを担当している三谷です。

私たちD2C IDは2024年より国産ヘッドレスCMS、microCMSの公式パートナーとして契約をさせていただいております。

株式会社microCMSとパートナー契約を締結

D2C IDではmicroCMSを使ったWebサイトの知見や実績もかなり増えてきており(ちなみに、いまご覧いただいているこのブログもmicroCMSで作られています)、最近ではCMSが必要なWeb制作案件ではmicroCMSをご提案させていただくケースが多数を占めています。

microCMSとは

株式会社microCMSが提供するSaaS(Software as a Service)型の国産CMSです。
ヘッドレスCMSと呼ばれる表示ページ(フロントエンド)と管理画面(バックエンド)が分離したタイプのCMSの中では、国内でもっとも高いシェアを占めており、11,000社以上に導入されています。

microCMS の公式サイトのヒーローセクション。左側に「コンテンツ管理をアップデートしよう」というコピーとサービス説明、右側にブログ記事を一覧表示した microCMS 管理画面のスクリーンショットが並ぶ。
microCMS公式ウェブサイトより

microCMS導入のメリット

私たちがmicroCMSのご提案をさせていただく際には、既存のWebサイトがなんらかの技術的課題を抱えていることが多いため、以下のような技術的なメリットをご説明をさせていただくことが多いです。

ヘッドレスCMS形式によるメリット

  • サイト構成やデザイン的な自由度の高さ
  • Webサイトと管理画面の分離によるセキュリティ向上

静的サイト生成(SSG)によるメリット(※)

  • サーバー構成の単純化
  • 表示速度の改善

(※)microCMSでは必ずしもSSG方式である必要はありませんが、弊社が携わらせていただく案件ではそのメリットからSSG方式を取るケースが多くなっています。

本記事でお伝えしたいこと

一方、Webサイトの運用を担当されている方にとっては、上記のような技術的なメリットを説明されてもあまりピンと来ないかもしれません。

ただ、microCMSはエンジニアや情シス担当の方だけにメリットがあるものではありません。

Webサイトの運用においてもさまざまなメリットがあるCMSですので、本記事ではWebサイトの運用をご担当されている方向けにmicroCMSのメリットをご説明いたします。

microCMSの運用面のメリット

メリット1:ランニングコストをおさえた安定運用

microCMSの料金プランは2025年6月現在で以下のようになっています。
私たちがmicroCMSをご提案する場合は、月額75,000円(税抜)のBusinessプランを推奨しています。

microCMS の料金プラン比較表。Hobby(0円)、Team(4,900円)、Business〈おすすめ・75,000円〉、Enterprise〈要見積もり〉を横並びで示し、各プランのメンバー数・API数など主要機能を箇条書き。
microCMS料金プランページより引用

「税込みで月額8万円高」と聞くと、「ちょっと高いな・・・」と感じる方も多いのではないでしょうか?
世界的にもっともメジャーなCMSであるWordPressが無料で使えるのでなおさらです。

しかし、CMSの保守という観点で考えると決して高くはありません。

CMSを安全かつ安定的に運用するためには、障害に関する監視や復旧、そして脆弱性に対応するのためのアップデート対応が必須となってきます。
特にWordPressの場合などは定期的に大きな脆弱性が発見されるため、脆弱性対応のためのアップデートとそのための検証作業で、それなりのコストが必要となってきてしまいます。

日々の運用自体は比較的安価にできたとしても、トラブルや脆弱性の発覚があった際に一気にコストが跳ね上がってしまうと言えるでしょう。

一方で、microCMSの場合はSaaS型のサービスなので、それらの保守コストが不要です。
基本的には必要な保守作業は月額費用内に含まれているため、一定のコストで安定した運用ができます。
中長期的に見るとランニングコストを抑えられると考えられます。

保守作業コストの比較グラフ。青い直線の microCMS は時間とともに緩やかに増加するのに対し、赤い別 CMS は障害対応・CMS 更新・プラグイン更新のタイミングで階段状に急増する。
中長期的に見た運用コストのイメージ

また、microCMSはヘッドレスCMSという管理画面と表示ページ部分が切り離されている形式ですので、万が一、管理画面側にトラブルがあっても、一般ユーザーが見ている表示ページには影響がありません。
そのような観点からも、安定した運用が可能になると言えるでしょう。

なお、先ほどBusinessプランを推奨しているとお伝えしましたが、運用の方針や前提条件によっては安価なTeamプランでのご提案も可能ですので、お気軽にご相談ください!

メリット2:わかりやすい管理画面

microCMSは国産のCMSのため、管理画面が非常にわかりやすいです。

「Webサイト運用あるある」ですが、以下のような点に悩まされいている方も多いのでは無いでしょうか?

  • 分厚いマニュアルを読まなくてはいけない
  • 触ってはいけないページやボタンがたくさんある
  • 英語表示だからどこを操作したら良いかわからない

microCMSの管理画面ならそんな心配はいりません。
下記の画像を見ていただければおわかりになると思いますが、かなりシンプルになっています。

microCMS 管理画面でブログ記事を編集しているスクリーンショット。左にコンテンツ一覧メニュー、中央に概要欄とリッチテキスト本文エディタ、右上に「下書き保存」と「公開」ボタンが並ぶ。
「microCMS社内でのmicroCMSブログ運用方法をご紹介」より引用

分厚いマニュアルを読まなくてもどこを操作すれば良いか直感的に理解できる内容になっています。

管理画面の表示は日本語でわかりやすいですし(英語表示も可能です)、ユーザーの権限に応じた項目の出し分けもできるため、運用方針に応じたわかりやすい管理画面の構築をすることができます。

運用をご担当される方はどうしても「使ったことの無いCMSを導入するのは不安」という気持ちが出てきてしまうと思いますが、難しいことは無いのでご安心ください。

また、私たちD2C IDでは「microCMSを検討したいが、少し使ってみたい」という方のために事前検討用の簡易的なデモ環境の提供も行っております。

microCMSの導入をご検討の際は、ぜひお気軽にD2C IDまでご相談ください!

メリット3:「サイトの一部だけCMS化」が可能

いまはCMSが入っていない静的なWebサイトで、バナーの差し替えやニュースの更新などを手動で行っているという運用担当者も多いのではないでしょうか?

「更新が手間なのでCMSにしたい。だけどリニューアル化するほどの予算は無い・・・」

そんなお悩みに対してもmicroCMSは強い味方です。

WordPressのようなCMSを入れる場合はサイト全体のリニューアルが必要になってしまいますが、microCMSならヘッドレスCMSという利点を活かして対象箇所だけの改修でCMS化が可能です。

既存サイトをヘッドレスCMS化する概念図。左の従来ページ全体に対し、右ではバナーとお知らせ欄を赤い点線で囲み「更新箇所だけCMSにできる」と示す。
ヘッドレスCMSなら必要箇所だけCMS化が可能

フルリニューアルはどうしても時間と費用がかかってしまいますし、ご担当者の方の負担も大きくなってしまうので、担当サイトのCMS化を諦めてしまっている方もいるのではないでしょうか?

microCMSであればいまある資産を活かしながら、より効率的な運用にすることができるかも知れません。
CMS化に関するお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度D2C IDまでご相談ください!

※サーバー環境などにも左右されるため、詳しくはヒアリングさせていただいた後の判断となります。

もちろん「その他にも課題がたくさんあるのでフルリニューアルしたい」というご依頼も大歓迎です!
ご担当者の方の課題やご予算に応じたご提案をいたします。

メリット4:複数サイトの管理がかんたんに

CMSを入れる場合は、1サイトにつき1サイト(1ドメイン)というのが一般的です。

そのため、複数のWebサイトを担当している方の場合は、あちこちの管理画面にログインしなければならないですし、ログイン情報の管理も一苦労だと思います。

ところがmicroCMSなら、1つの管理画面で複数サイトの運用が可能です。

microCMS 管理画面からウェブサイト A〜D のコンテンツを一括配信するマルチテナント構成の概念図(上に管理画面、下に 4 つのサイトを点線矢印で接続)。
1つの管理画面上で複数サイトの更新が可能

すべてのサイトの管理権限を持つユーザーであれば一度のログインですべてのサイトの更新が可能ですし、Aというサイトの担当者はAの更新しかできない、Bというサイトの担当者はBの更新しかできないというようにサイトの担当ごとに権限を切り分けることも可能です。

Webサイトの担当変更があった場合なども、担当者の権限を変更するだけで完了です。
前の担当サイトからユーザー情報を削除して、新しい担当サイトの管理画面のURLを共有してユーザー情報を新規作成して・・・ということが不要になりますので、だいぶスムーズになるかと思います。

一社で多くのブランドを管理している企業の方などには特におすすめの機能です!

※管理するWebサイト数が増えると必要となるAPI数が追加となるため、月額の利用料金が変更になる場合がございます。詳しくはお気軽にご相談ください。

メリット5:CMSが使えなくても更新データの管理として利用可能

これまでmicroCMS導入による運用面のメリットをお伝えしてきましたが、企業方針によってそもそもCMSを入れることができないという会社さんも多いのでは無いでしょうか?

セキュリティポリシー的にNGというところもあれば、独自の公開ワークフローが組まれているため静的なWebサイトしか公開できないというところもあると思います。
例えば「zipファイルでHTMLやCSSを固めたファイルをシステムにアップすることでサイトとして公開される」というフローになっているような場合です。

ZIP 形式の公開用ソースコードをサイト公開用ワークフローで処理し、最終的にウェブサイトを公開する 3 ステップのフロー図(点線矢印で接続)。
サイト公開用の独自ワークフローがある場合

そんな場合でもmicroCMSでは更新データの管理としては利用が可能です。「Webサイトの更新データを管理〜静的なHTMLを生成する」というところまで担当させるかたちで導入が可能です。

microCMSはSaaS型のため、管理画面自体は企業側のサーバーに設置する必要がありません。
管理画面側での作業は既存のサーバー側とは独立した形で完結ができるため、そこで生成したファイルを使うことで、既存の公開ワークフローを変更することなく導入が可能になります。

microCMS クラウド環境の管理画面から公開用ソースコードを生成し、クライアント環境のサイト公開ワークフローで処理してウェブサイトを公開する流れを示す図(点線矢印で接続)。
既存環境はそのままにmicroCMSを更新データ管理として利用するイメージ

microCMSで公開までを完了させることができない場合でも「管理画面上で更新作業をできる」「従来の公開フローに載せられる形でファイルを生成できる」という点で、運用担当の方にとっては充分大きなメリットがあるのではないでしょうか?

おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

microCMSをはじめとしたヘッドレスCMSは技術者の観点から語られることが多いので、Webサイトの運用という観点からも大きなメリットがあるということが少しでも伝われば嬉しいです。

Webサイトの運用でお困りでしたらD2C IDへご相談ください!

D2C IDではmicroCMSをはじめとしたWebサイトの制作の豊富な知見がございます。
CX(顧客体験)の最大化をテーマに、エンドユーザーはもちろん、クライアントの皆さまの課題も解決できるように伴走いたします!

D2C IDのこれまでのお仕事はこちらをご覧ください

Webサイトの運用に関するお困りごとなどありましたら、ぜひお気軽に下記よりご連絡ください!

SHARE

プロジェクトマネジメント3部マネージャー

三谷耕平

音楽系の自社ECサイトの運用、ガラケーの課金コンテンツやスマホアプリなどの制作ディレクションを経て2020年にD2C dot(現D2C ID)に入社。 現在はディレクター/プロジェクトマネージャーとして、中規模〜大規模サイトのリニューアルなどのWeb制作案件を中心に担当。

CONTACT

お仕事のご相談はこちら

お客様の課題を解決するための
最適なCX(顧客体験)を
実現する
プランをご提案いたします。

RECRUIT

採用情報

“CX CRAFTS”カンパニーとして
顧客体験(CX)を追求する仲間を求めています。

MAIL NEWS

メールニュース

実績や開催イベントなどを
ご紹介するメールニュースを発行しております。