情報が整えば、体験は変わる。大規模ブランドサイトリニューアルで実践した「スムーズなCX設計」の話

プロジェクトマネジメント2部

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D2C ID PM2部の増井と申します。

普段はプロジェクトマネジメントやWEBディレクションが主な業務です。

プロジェクトマネジメント・WEBディレクションという立場から、より良い顧客体験=CXを届けるには、どんな準備が必要でしょうか?

本記事では、「スムーズなCX設計」を支える“情報設計”と“チーム設計”の工夫を、私が担当したサイトリニューアル事例を通してご紹介します。

大規模ブランドサイトリニューアルで求められたこと。

今回のクライアントのメイン商材は睡眠改善薬、医薬品です。直近にリニューアルされた製品パッケージや、クライアントが掲げるブランドイメージをWEBサイト上で浸透させることが求められました。

整理すると下記です。

【クライアントの課題】

・旧製品パッケージを前提としたデザインやUXのままで、ブランド刷新の世界観が浸透していなかった。

・読み物コンテンツやFAQコンテンツがサイト内に点在し、ユーザーが必要な情報にたどり着きにくい状態だった。  

【D2C IDに求められたこと】

・新パッケージやブランド世界観を、WEBサイト上で的確に表現するデザイン・構成への刷新。

・全ページを見直し、情報構造・導線・カテゴリ整理を含めた情報設計と再構築。

つまり、医薬品や睡眠改善薬のような慎重な購買判断が求められる領域でも、「親しみやすさ」や「安心感」を与えられること。その上で、今回私たちが目指したのは、ただ見やすく・わかりやすく作るだけではなく、ユーザーが迷わず、安心して情報にたどり着ける「スムーズなCX設計」です。それを実現するには、制作体制側の“情報の整備”や“確認プロセスの見える化”が欠かせませんでした。

PC・SP合わせて40ページ以上の情報再構築という大規模なリニューアル。情報設計を丁寧に行うことで、混乱を最小限に抑え、結果としてプロジェクト全体の品質とスピードも底上げできると考えました。

“スムーズなCX設計”を支える、情報整理の実践

今回、制作物の種類も関係者も多いため、情報の交通整理を適切に行いたいと考えていました。

ワイヤーからアニメーションの方向性、最終デザイン、実装情報まで、確認の“視点”を揃えることを意識しました。

私たちがこの案件で行った情報整理は下記です。

1.ビジュアル資料はFigmaへ集約

ワイヤー設計やリファレンス収集、アニメーション確認から最終デザインまで。

ビジュアルに関する情報はすべてFigmaに集約しました。

2.Googleスプレッドシートで仕様・進行・修正・確認フローを一元管理

ステークホルダーの多さ故、スプレッドシートの乱立は“混乱”につながると考えていました。
今回は色んなGoogleスプレッドシートを立ち上げず、「案件管理シート」の中で各情報(素材・ファイルの受領・進捗/テキスト情報/遷移先情報/テストアップチェック項目など)をタブで整理。

「このスプシさえ見ればわかる」状態を保つことで、誰でもすぐ状況を把握でき、確認や修正のやり取りもスムーズになりました。

3.タスク定例(開発・デザイン)を毎週設定

週次でタスクを確認しあうことで細かな認識のズレを防止・全体的な遅延が発生してもリカバーできる体制を構築しました。

スケジュールが多少遅延しても「これなら巻き戻せる」と思えたのは、密度が高いチームで動いていたからこそです。

また、途中で参加したメンバーや、MTG不参加だったメンバーにも分かるように情報はNotionで管理しました。

このように制作体制における“情報の見える化”を行う事、また密に連携を行うことで、メンバーがプロジェクトの本質に向き合うことに集中できます。
チーム全体が“今何をしていて、何をすべきか”を共有できたことで、結果として安心感のあるユーザー体験につながったと感じています。

ディレクション領域が目指す「CXデザイン」の未来

より良いCXを届けるには、届ける側の足場が整っていることが重要です。

情報を整理し、関係者全員が同じ絵を見て進められるプロジェクト設計は、結果として、ユーザーが迷わずたどり着ける体験そのものに直結します。

プロジェクトマネジメント・WEBディレクション領域を担うIDのメンバーとして、そんな形でこれからも「CX CRAFTS」を体現・寄与出来ればと思っています。

今後も“整理・可視化”を武器に、「制作のしやすさ × 使いやすさ」が共存するUXを支援していきたいです。
もしも制作での情報設計・進行設計に課題がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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制作ディレクションからコンテンツ制作、メディア運用まで、一貫してプロジェクトを支え、クライアントと共に成果を追求します。

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