
事例から紐解く!企業SNS投稿の在り方とは?

プロジェクトマネジメント1部
#SNS
こんにちは。
D2C IDでプロジェクトマネージャー・ディレクターをやっております、島田です。
普段、SNS・サイト制作・キャンペーン・イベント・動画など様々な案件に携わらせていただいておりますが、とりわけSNSに関しては、長年やってきたこともあり、大変ありがたい事にご相談をいただくケースが多いです。
今回は私から「企業SNS投稿の在り方」について、事例を元に紐解いていければと思っております。
「SNSって重要なのは理解しているが、なんとなくKPIや売上に対してなかなか直結しないし、どう向き合って良いのか分からない」と悩んでいるご担当者の方は、ぜひゆるりと立ち寄って、読んでいってくださいね。
SNSプラットフォームごとの役割と特徴
すでに知ってるよ!という方もいるかと思いますが、一度それぞれのプラットフォームの役割をおさらいしてみたいと思います。

1.Instagram
特徴:
ビジュアル重視のSNSとして、写真や動画を活用したブランド表現に最適。
フィード投稿に加えて、ストーリーズではリアルタイム性の高いコンテンツ、また、リールといった短尺動画機能も。
ユーザーとの日常的な接点をつくりファンマーケティングに効果的。
ユーザー層:
特に20〜30代の女性ユーザー中心。
その他:
・ライフスタイル・美容・ファッション・飲食といった分野との親和性が高い
・ショップ機能やリンク設置機能などを通じて、ECサイトなど購買導線の構築
2.X
特徴:
リアルタイム性と拡散力の高さが最大の強み。
短文での投稿が主流で、リポスト(リツイート)機能によって情報が瞬時に広まる。
ユーザー層:
10代〜30代の利用者が多く、特に若年層に強い。
その他:
・ユーザーはニュースや時事、エンタメ、趣味の分野で情報収集を行う
・投稿に対する反応が可視化されやすい。
・一方で、炎上リスクやネガティブな反応に対して注意が必要。
3.Tiktok
特徴:
短尺動画に特化したプラットフォーム。
音楽やエフェクト、テンプレートなどを活用した動画制作がしやすく、エンターテインメント性が高いコンテンツが人気。
ユーザー層:
10代〜20代の若年層が中心。
その他:
・投稿の寿命が短いため、頻度とトレンドへの即応性が成果に大きく影響
・アルゴリズムによるレコメンド性能が高いため、フォロワー数が少なくても多くのユーザーにリーチ
4.YouTube
特徴:
世界最大の動画共有プラットフォーム。長尺の動画コンテンツに適している。
検索エンジンとしても利用されており、ユーザーの視聴目的が明確なことが多い。
ユーザー層:
幅広い年齢層に利用
その他:
・編集などの工数は大きいものの、中長期視点で蓄積される資産型コンテンツとしての価値
・YouTube広告のターゲティング精度が高く潜在顧客にアプローチも可能。
5.LINE
特徴:
言わずと知れた、日本国内で圧倒的な利用者数を誇るメッセージアプリ。
1対1で直接コミュニケーションが取れるのが最大の強み。
ユーザー層:
10代〜60代以上の幅広い世代に利用
その他:
・LINE公式アカウントで、クーポンやキャンペーン情報を配信し、リピーターを獲得
・他SNSとは違いクローズドなコミュニケーション利用に使われるが、対個人にダイレクトにリーチできるSNSとして企業での活用も多い。
他にも、Threads、Facebookなどもありますが、現状主に使われているプラットフォームをご紹介してみました。
この中でも、弊社ではとりわけ、「Instagram」「X」「LINE」の運用をお任せいただくことが圧倒的に多いのですが、「Instagram」単体というよりも、掛け合わせで担当させていただくケースがほとんどです。例えばですが、「Instagram」と「X」、「LINE」と「X」、などという組み合わせです。
また、更に大きいところで言うと「SNS」とキャンペーン、そしてイベントなど、包括的にお任せいただくケースも往々にしてあります。
事例とポイント
上記のプラットフォームごとの特徴を踏まえた上で、具体的な事例を見ていきたいと思います。昨今は色々と話題になる企業SNSアカウントも多く、各社工夫されているポイントが多く見受けられます。
「○○の日」投稿でエンゲージメント創出
モーメント系投稿は、特にXでは盛り上がりを見せるケースが多いです。現状(2025年7月時点)では、ハッシュタグを推奨されないケースが多くなってきて、ハッシュタグ活用したモーメント投稿が難しい状況になってきているのですが、それでもなおモーメント投稿は強い傾向があります。
毎年エイプリルフールのX界隈では、まるでお祭りのように、各社工夫を凝らした投稿が見られます。架空の新商品発売の流れが多く、見たユーザーもコメントや引用リポストなどで盛り上がりを見せました。
今年話題になったエイプリルフール投稿の一部と、他モーメント投稿を紹介します。
「サンドイッチ」と「酸素」をかけた、『サブウェイ史上最もヘルシーなサンド』として、プレスリリースまで出す(https://www.subway.co.jp/press/year2025/news2975/ )仕掛けまで用意して、よりリアル感を演出した投稿施策。
フレッシュな酸素をたっぷり挟んだ新商品
— サブウェイ (@subwayjp) March 31, 2025
「酸素イッチ」を発売します。
詳細はこちら🔽https://t.co/pzAlUikUvI#エイプリルフール pic.twitter.com/MEp23z8NZJ
https://x.com/subwayjp/status/1906723164757119130
「ウォーターサーバー」から欲しいものを出すを実現した企画。「ホットはないから明太マヨにして」などの声も見受けられ、ユーザー間の盛り上がりを見せた。
本日4月1日、かねふく から
— かねふく【公式】(明太子のかねふく) (@Mentai_Kanefuku) March 31, 2025
明太子サーバー 新発売⁉
これさえあれば 明太子 が
いつでも、好きなだけ食べ放題♪
一家に1台いかがですか(๑´ڡ`๑)#エイプリルフール pic.twitter.com/HFbKHN7krL
https://x.com/Mentai_Kanefuku/status/1906843991557148688
実際に20Lくらいありそうなリアル感のある画像が話題となり、片手で持つのは難しそうなサイズにツッコミを入れるユーザーも散見された。
暑すぎる夏に!天然水20Lペットボトル 今夏新発売!#エイプリルフール pic.twitter.com/DFYC9rAg8A
— SUNTORY(サントリー) (@suntory) March 31, 2025
https://x.com/suntory/status/1906723162366324753
ヨックモックの日に、モーメント投稿という形ではなく、共同投稿機能を使った、企業間コラボ投稿。双方のアカウントのタイムラインに掲載されるため、単純なメンションよりも、お互いのフォロワーにリーチできるため、より多くのユーザーリーチが見込める。
手軽にユーザーがチャレンジできる食べ合わせを動画で紹介しているのもポイント。
https://www.instagram.com/p/DINY6ZAy2Dt/
ファンコミュニケーション
SNSは企業と個人の繋がりをより身近に感じられるプラットフォームです。その特徴を活かしたコミュニケーション設計をしていくことをおすすめしています。

上記は、メッセージを送る(絵文字でも可能)と送ったユーザーは動画が閲覧できる仕組みです。
ユーザーとのコミュニケーションを取ることができるだけでなく、動画本体へのエンゲージメント獲得に寄与する可能性が高いです。
こういった、SNS上での「チラ見せ」は、新商品のプロモーションなどで有効なのではないでしょうか。
企業SNSの方向性

プラットフォームの特性を活かしながら、あらゆる方向性で各社投稿されていたかと思います。その上で、どこにプライオリティをおいてどんな人に見てもらって、どんな事をゴールとしたいのかで、投稿自体だけでなくアカウントの方向性が大きく左右されます。
既にあるSNSアカウントでも、アカウントの方向性や来て欲しいユーザーの属性に応じて、発信する内容をチューニングしてみることが大切です。それには、既に見てくれているユーザーの分析をすることで、その乖離が可視化されたり、目指したい方向性が確認できると思います。
また、SNSはSNS上での広告配信も大切です。せっかく良い投稿をしても、見てくれる人に届けられなければ意味がないので、広告配信を利用して、投稿をブーストしていくことも積極的に検討した方が良いでしょう。
世界で一番美味しいパンを作ったとしても、人通りのないところで出店を出しても、その美味しさは誰にも一生伝わらないということです。人が通るところで認知されてから、「味」の勝負が始まります。
まとめ
個人のSNSに比べて、企業のSNS運用は、ハードルを感じられることもあると思います。それはそもそも、SNS自体が「個人間の繋がり」を目的としたプラットフォームだからでしょう。
企業の運用担当者としては、ブランドの価値観や「ブランドらしさ」を一貫して伝えつつ、認知だけでなく、共感や信頼を通じた”ファン化”を促進することを意識すると良いと思います。
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プロジェクトマネジメント1部
WEBやSNSを活用したデジタルプロモーションから、イベントやノベルティ制作などオンラインオフラインに関わらず、PM/ディレクターとしてプロジェクトを推進していきます。

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