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守破離のフレームワークで考える情報設計

UXデザイン部

  • #クリエイティブ

こんにちは!UXデザイン部の大田です。
日々、サービスのユーザー体験をデザインしています。

デザインを考えるとき、私が最初に意識するのは「見た目の美しさ」ではありません。

もちろん美しさも大切ですが、それ以上に重視しているのは「どのように伝わるか」「どんな体験を届けられるか」です。

デザインは単なる装飾ではなく、課題を解決しユーザーに価値を届けるための手段だと考えています。

日々の制作では、クライアントごとの状況や課題を読み取りながら、最適な表現を探っています。

「迷わず体験できるデザイン」

例えば、あるサービスサイトのプロジェクトでは「情報量が多く複雑な構造をどう整理するか」という課題がありました。

ただ整理するだけでは、ユーザーが迷ってしまう…。
そこで私は、情報の構造や言葉、見せ方にひとつひとつ意図を込め、「迷わず体験できること」と「そのブランドらしさ」の両立を意識しました。

どの情報を優先するか。何をそぎ落とすか。ユーザーはどの瞬間に目を止めるのか。
そうした判断の積み重ねこそが、デザイナーとしての考え方や自分らしさを自然に表現する場だと考えています。

「守破離のフレームワークで考える情報設計」

こうした考え方を整理するのに役立つのが「守破離」というフレームワークです。もともとは武道や芸道の世界の言葉ですが、デザインプロセスに当てはめると分かりやすいです。

・守:まずは基本を理解し、守ること。

文字サイズや行間、余白、配色といった、伝わりやすさを支えるルールを押さえます。

・破:次に、目的に応じてルールを意図的に崩す。

重要な要素を強調したり、視線を誘導したりして、ユーザーが自然に行動できる設計を行います。この段階では、デザイナーの個性も表れる部分です。

・離:そして最も難しいのが「離」です。

守破で得た知識を土台とし、自分なりの価値や体験を形にしていく段階です。細やかな演出やストーリーを意識した情報の並べ方など、小さな工夫を積み重ねることで、体験全体の印象を特別なものにします。ここでは、デザイナーとしての考え方や視点、価値観が自然と表れます。

守破離のそれぞれはCXに関わりますが、「離」にこそ、そのデザイナーにしか生み出せない価値があります。単なる情報提供や見た目の整え方だけでは、ユーザーの行動や印象に十分な影響を与えることはできません。

守では、ユーザーに伝わりやすい表現を意識することがCXにつながります。

破では、ユーザーの行動を設計することでCXそのものを形にします。

そして「離」で生まれる独自の体験は、ユーザーの理解・共感・信頼を築き、結果として購入や継続利用といった行動に結びつきます。

さらに、スムーズな導線に「驚き」や「心地よさ」が加わることで、ユーザーは機能的な満足にとどまらず、感情的にもブランドへの好意を抱くようになります。

私は、守破離のプロセスを意識しながら、CXを中心にデザインを組み立てています。

課題を整理し、ユーザーに価値を届けるための仕掛けや表現を組み込むことが、成果につながると実感しています。デザインは企業とお客様をつなぐ接点であると同時に、体験そのものです。

「見た目を整えるだけでは終わらない体験設計」それが、私がデザインを通じて目指している価値です。
そして、こうした体験を一緒に生み出すパートナーとして、クライアントの皆さまと向き合い、共に新しい体験を作り出していきたいと考えています。

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UXデザイン部

Webやアプリから紙媒体まで、幅広いアウトプットに対応。ユーザー視点を軸に、伝わる・使いやすい体験を設計します。

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