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解剖!Z世代のメディア・SNS利用傾向【令和6年度版】

田口愛美

  • #マーケティング

こんにちは!D2CIDでアナリストをしている田口です。

今年もZ世代のメディア利用について、2024年度の傾向を見ていきたいと思います。

>2023年の傾向はこちら

2024年度の総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」データは、調査対象に少し変化が見られ、調査対象が「13歳から69歳までの男女」から「13歳から79歳の男女」に拡大されました。

シニアYouTuberが話題になるなど、高齢者のSNS利用が活発になっていると感じる方も多いのではないでしょうか。実際に日本の高齢者人口は増加傾向にあり、それに伴いメディアやSNSの利用実態も変化しています。

日本の人口がどう変化しているのかが気になり、人口ピラミッドの推移を見てみました。

https://www.ipss.go.jp/site-ad/TopPageData/R5pyramid_1965_2070_5YJpn.gif

日本の人口ピラミッドを見ると、ボリュームゾーンの年代が上に移動し、最も若い層(0~14歳)の割合は減少傾向にあります。このことから、今後、若い世代のユーザーを獲得するのはさらに難しくなりますが、その分、価値は高まると予想されます。

さて、前置きが長くなりましたが、2024年の世代別メディア・SNS利用状況を見ていきましょう。利用状況にどのような変化があったのでしょうか?

Z世代のSNS利用状況

(引用:CyberAgent「2024年Z世代のSNS利用率調査」)※こちらの調査は、Z世代の年齢区分が16〜25歳です。

前年と比較すると、Z世代におけるInstagramとX(旧Twitter)の利用率はわずかに減少したものの、依然として高い水準を維持しています。
一方、TikTok、BeReal、Discord、Threadsは利用率が2ポイント以上増加しています。
特にBeRealは前年比で8ポイントの増加を記録しており、その伸びが際立っています。

年代別のSNSの利用状況

(引用:総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(概要)」)

https://www.soumu.go.jp/main_content/001017159.pdf

全世代においてLINEとYouTubeの利用率は依然として高く、複数のSNSを使い分ける傾向が続いています。

特に注目すべきは、10代・20代におけるInstagramやTikTokの利用率の高さです。
また、経年的な推移を見ると、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなど主要サービスはいずれも増加傾向にあります。

X(旧Twitter)は、30代以上の利用率が高くなっています。特に、50代では利用率が6.6ポイントも増加しており、今もなお中高年層の利用が広がっていることがわかります。

このことからも、新しいサービスはまず10代・20代で利用率が高まり、その後、時間の経過とともに他の年代へと広がっていく傾向が確認できます。

SNS利用の方向性

各SNSは、時代に合わせた機能を積極的に提供していると考えられます。

X(旧Twitter)は、「コミュニティ」機能や画像・動画に加えて音声配信が可能な「スペース」などの機能により、「リアルタイム性」や「体験価値」が向上し、今なお10代・20代の関心を集めています。

Instagramは、写真・動画に加えリールやストーリーズなど短尺コンテンツの機能を拡充しており、若年層を中心に利用が広がっています。

こうした動向から、SNSのトレンドは「情報発信・閲覧中心」から「体験価値やコミュニティ参加を重視する」方向へシフトしていることがうかがえます。

Z世代は単なる情報発信や閲覧にとどまらず、体験型のコミュニケーションや参加型の関与に価値を置く傾向が見られます。

Z世代と仮想空間への関心

Z世代は、仮想空間やバーチャル体験への関心が高い傾向があります。
総務省情報通信政策研究所では、Web3時代のメタバース活用について継続的に議論を行い、「メタバースの原則(第1.0版)」を公表するなど、その動向を注視しています。

この背景を踏まえ、同研究所の調査では、仮想空間(メタバース等)に関する認知度や興味、サービス利用状況について、Z世代を含む各世代の実態が明らかにされています。

年代別の傾向を見ると、近年はバーチャルイベントやバーチャルショップなど、仮想空間を活用したサービスが増加しており、Z世代は特にこうした新しいデジタル体験への関心が高いことがわかります。

また、実際の利用率も高く、特に10代では日常的に利用している割合が最も高くなっています。

利用機器については、ゲーム機やスマートフォンの割合が高く、ゲームやWeb、アプリを通じて日常的に仮想空間に触れる機会が多いことが示唆されます。

https://www.soumu.go.jp/main_content/001017160.pdf

Z世代の傾向まとめ

  • SNSの利用傾向から、Z世代は「双方向的関与・体験価値重視」のスタイルを好む
  • 仮想空間やバーチャル体験への関心も高く、マーケティングやサービス開発に活かせる可能性が高い
  • 特に、体験型コンテンツや仮想空間を活用したプロモーションは、Z世代とのエンゲージメント向上に有効
  • 仮想空間を取り入れることで、ブランドの魅力をより直感的に伝え、若年層とのコミュニケーションを深めることができる

D2C IDでは、こういったZ世代向けのコンテンツ制作やコミュニケーション設計など、幅広くご相談いただいております。
気になった方はぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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データマネジメント部 WEBアナリスト

田口愛美

主にWEB解析、0次分析、SNS分析を担当しています。データに基づいて課題を見つけ、解決策をご提案できるよう努めています。

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