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「とりあえず棒グラフ」から卒業! 上司・クライアントに"わかりやすい"と言わせるグラフの選び方

高野千絵

  • #マーケティング

こんにちは。D2CIDアナリストの高野です。

WEBマーケティング業界で働く皆様の業務に「レポーティング」があるかと存じます。(アンケート調査結果だったり、施策の効果検証だったり…)

そして、レポーティングで定量データを扱うとき欠かせないのが「グラフ」です。

私もレポートをたくさん作ってきましたが、「どんな時にどんな種類のグラフを用いるべきか」について、誰も教えてくれませんでした。

ですが、先輩やお取引先様の作成したレポートを拝見してきた中で、こんな時はこのグラフがベストという”選定のコツ”があることに気づきました。
このBLOGではその”コツ”を皆様にお届けしたいと思います!

まず、よく使われるグラフを見ていきましょう。
・縦棒グラフ
・折れ線グラフ
・横棒グラフ
・円グラフ
・100%積み上げグラフ
・散布図
こんなところでしょうか。

1つ1つどんな時に使うのか見ていきましょう。

①時系列推移で使う「縦棒グラフ」と「折れ線グラフ」

縦棒グラフは直感的に「量」の「差」がわかるので、売上の推移、ユーザー数の推移、フォロワー数の推移などによく使われます。

一方、折れ線グラフは%(率)の推移に使われます。

なぜだかわかりませんが%推移が縦棒だと違和感がある気がしませんか…?↓
%推移については、「ボリューム感」を表現しなくてもよいからかもしれません。

また時系列は基本 左→右 に見ていくことが多く、時系列を上→下に推移する『横棒グラフ』で表すレポートは滅多に見ません。(こちらも、なんだか違和感がありますね…↓)

②ランキングを示したいときは「横棒グラフ

時系列を左→右に見ていくのに対し、ランキングは上→下へ見ていくのが一般的です。
そのためランキングを示したい時は横棒グラフを使います。
例えば、お店ごとの売上ランキングは横棒グラフが最適です。

③シェアを見る時には「円グラフ」

これは皆さんよく使われるのではないでしょうか。構成比(シェア)を見る時には円グラフを使います。
よく、アンケートで単一回答の割合を示すときに用いられ、基本的に右回りにシェア(パイ)の大きい順に示します。
ただし、年齢や回数など選択肢に順序がある場合は、選択肢の順序通りに表示する方が見やすいという意見もありましたので、適宜順序は工夫して表示してください。

また、アンケート集計時の注意点として、「複数回答は円グラフを用いない」ということがあります。
複数回答は回答数を足し上げると母数にあたる回答人数を超えてしまうので、100%円グラフでは表せません。
複数回答の場合は、ランキング形式の横棒グラフを使います。

↑上記の場合、例えば、猫と犬両方飼っている人がいるため、足し上げると回答者の人数(=100%)を超えてしまう

④シェアの推移は「100%積み上げ縦棒グラフ」

例えば、年齢構成比の推移を見たいときは円グラフをたくさん並べるより、100%積み上げ縦棒グラフを使って推移を左→右に見ていく方が直感的に理解しやすいです。
区分線を引くとよりわかりやすくなります。

⑤2軸で見たいときに便利な「散布図」

あまり使わない方も多いかもしれませんが、散布図は数値を2軸で捉えたいときに使います。作るとまるで4象限マトリクスのようになるので、「よい」「悪い」を直感的に表すのにも適しています。
例えば、商品群毎に縦軸に売上、横軸に粗利を置けばどの商品群が最も稼いでいるかがわかります。

また相関関係があるかどうかを確認するにも散布図は適しています。
例えば、「SNSでフォロワーの多さとリーチ数に相関関係が見られるのか」を調査する時です。
近似曲線を引けば、比例しているのか反比例しているのかがわかります。

いかがでしたでしょうか。
今後皆様がグラフを作成する時に少しでもお役に立てればと思います。
最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。

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データマネジメント部 WEBアナリスト

高野千絵

市場調査、競合分析、SNS分析、アクセス解析、KPI設計などデータにまつわる業務を幅広く担当。 データなどのエビデンスも、UXで感じた直感も、どちらも大切にしています。

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