SUMITOMO CHEMICAL

SYNERGYCA

新たな価値の創造を生み出す
共創スペースプロジェクト

OUTLINE

プロジェクト概要

  • #Creative Consulting

  • #Service Design

  • #Branding

  • #Space Design

  • #Digital Installation

  • #UX UI

  • #Web

住友化学が東京本社の移転にあわせて新設した「SYNERGYCA(シナジカ) 共創ラウンジ」は、「世界を化(か)える話をしよう~Chemistry for innovation~」をテーマに、訪れた産官学のお客さまに住友化学グループのテクノロジーを、見て、触れて、体験していただくことで、新たな価値の創造につながるアイデアや気づきを生み出す共創の場です。

企業がお客さまとの交流・議論の場をもって共創するための施設設計プロジェクトのなかで、イメージソースは、施設全体のキービジュアルやサウンドプランニング、住友化学の「歴史」「テクノロジー」の2つのデジタルコンテンツの企画・設計・デザイン・制作などの幅広い領域のクリエイティブを、協業する会社の方々とともに担当させていただきました。

  • DATE:

    2021.4 - ONGOING

  • GOAL & OBJECTIVES:

    01.

    住友化学の過去・現在・未来を見通す包括的な体験の創出

    02.

    住友化学が施設を通して実現する未来を可視化するブランド体験の創出

    03.

    共創的なコミュニケーションを生み出すデジタル体験の創出

  • EXECUTION:

    Design Research / Project Management / Context Design / Service Design / UX Design / Experience Design / Creative Direction / Brand Design / Concept Making / Story-telling Making / Art Direction / Contents Direction / Information Architects / Visual Design / Key Visual / Design System / UI Design / CG Design / Motion Design / Sound Design / Graphic Design / Space Design / Movie Production / Photo Production / Technical Direction / Frontend Development / Backend Development / Installation Development

AWARDS

  • 2022 GOOD DESIGN AWARD

    2022年度グッドデザイン賞 「産業向け意識改善・マネジメント・取り組み」受賞

APPROACH

アプローチ

今回のプロジェクトでは、施設空間全体と各デジタルコンテンツの体験を起点に、施設を運営する住友化学の方々と来場される体験ユーザーのコミュニケーションやイノベーションアイデアの発露を活発化させることをゴールとしました。

PLANNING

プロジェクトの抱える抽象度の高い課題に具体的な形を与えるため、認知心理学や認知言語学、脳科学、現象学、現代美術史や現代音楽史、ナラトロジーとストーリーテリング、オブジェクト指向UIデザインをはじめとするUX理論など、様々な粒度の思考の枠組みを援用してアプローチ、施設全体のサウンドや各デジタルコンテンツのコンテクストを体系的かつ相互作用的に組み上げながら、エモーショナルな体験として作用できるようクリエイティブを設計しています。

プランニングは、施設所在地となる日本橋のサイト・スペシフィックな文脈の調査をはじめとする幾つかの思考実験を伴うフィールドリサーチと、様々な思考の枠組みをもとにした仮説検証のためのデスクリサーチからスタートし、複合的にコンテクストを組み上げるロジカルなアプローチと、空間と身体性の関係を探るフィジカルなアプローチの両面から体験構造をモデリング。クライアントとプロジェクトメンバーでの共創的なディスカッションを重ねながらビジュアルプロトタイピングを行なっていきました。

KEY VISUAL

施設コンセプトを表現するキービジュアルでは、「生き物として変化しつづける空間」というアイデアをもとに、ミニマルなプライマリー・ストラクチャーが有機的に発生と変化を繰り返す光溢れる未来的なビジョンをモーション・ビジュアル・アイデンティティとして設計し、公式サイトで展開しました。公式サイトがユーザーにとって単なるPRや情報取得のためだけの媒体ではなく、キービジュアルや写真ビジュアルを通して、「SYNERGYCA(シナジカ) 共創ラウンジ」のコンセプトや姿勢を伝える媒体となるよう意識して制作しています。

SOUND DESIGN

サウンドデザインの領域では、音響デザインやサウンドブランディングを手掛ける日山豪氏と、ミュージシャンの中村弘二氏とともに、サウンドが思考や会話を活性化させる心理学的な作用や効果をアイデアの起点に、施設全体・歴史・テクノロジーの各コンテンツごとに異なるアプローチをとりながらコラボレーションを行っています。施設全体のサウンドでは、自動BGM構築デバイス『AISO』を導入し、サウンドピースから無限の音の組み合わせを生みだし有機的に編み上げるサウンドスケープをつくりだしました。「歴史」コンテンツでは、「音」と「音楽」の関係性のあり方を歴史的な分脈で分析・再構築し、現代的でシネマティックなサウンドトラックをつむぎだしています。「テクノロジー」コンテンツでは、施設全体と共振するBGMとユーザーエクスペリエンスを増幅させるUXサウンドにより、有機的なデジタル体験を構築しています。

EXPERIENCE

体験設計

住友化学の「歴史」「テクノロジー」の2つのデジタルコンテンツでは、住友化学の100年を超える社史や事業・製品の徹底したリサーチをもとに、体験のコンテクストを編み上げ、各コンテンツのコンセプト策定から、ストーリーテリング、ビジュアルプロダクションを構築しています。

HISTORY CONTENTS

「Passage of Time 時の路(みち)」をコンセプトに、住友化学の創業から現在までの歴史を、スタンバイ・モード(Standby)、クロニクル・モード(Chronicle View)、ワールド・モード(Geographic View)、マテリアル・モード(Material View)の4つの「文脈(Context)/視点(View)」で構成した映像インスタレーションです。4種類の映像、什器デザイン、インスタレーションの映像をユーザーが操作できるアプリケーションのデザイン・実装、サウンドデザインのトータルな設計を通して、羅列的に扱われやすい「企業の歴史」をフィジカルに感じられる体験をめざしました。

  • Standby

    スタンバイ・モード(Standby)では、メインコンテンツが始まる前段階の準体験時間として、日本橋の水の街としての記憶から物質の状態変化を想起させるプリミティブなビジュアルが起ちあがる、シンボリックなイメージを構築しています。

  • Chronicle View

    クロニクル・モード(Chronicle View)は、文字通り、住友化学の創業から現在までの軌跡を、住友化学というひとつの宇宙の年代記として展開しました。

  • Geographic View

    ワールド・モード(Geographic View)では、住友化学の創業から現在までの事業展開を地理的な側面で捉え、データビジュアライズライクなアプローチをとっています。

  • Material View

    マテリアル・モード(Material View)では、住友化学の事業の歴史のなかで重要なマテリアルの化学構造式をエクペリメンタルな体験としてビジュアライズしました。

TECHNOLOGY CONTENTS

「Playful Materials(プレイフル・マテリアルズ)」をコンセプトに、住友化学の取り組み・技術・製品を紹介する8つの壁面ディスプレイの空間的なオフライン体験とWebブラウザを通じたオンライン体験の、二軸の体験で構成されています。膨大な製品群の情報整理および情報設計をもとに、ビジュアルプロダクション、アーキテクチャ設計、インタラクションデザイン、UX/UIデザインからフロントエンド開発、什器デザインの各領域をインテグレーションすることで、膨大な情報量と複雑な情報構造に起因する体験の重苦しさや退屈さを感じさせない軽やかな体験を指向しました。

  • Visual Production

    ビジュアルプロダクションでは、メタフォリカルなアプローチによるフォトディレクションや、フューチャー・ストーリーテリングをもとにしたイラストレーションで、住友化学の取り組み・技術・製品のエッセンスを表現しています。

  • UX UI Design

    UX/UIデザイン領域においては、8つの壁面ディスプレイとWebブラウザの2つの異なるデバイスで、どの様に統一感のあるトーン&マナーを提供できるかが課題でした。その解決策として、オブジェクト指向UIデザインの設計方針のもと、インタラクションデザインからコンポーネント設計、UIモーション、デザインプロトタイピングまで各デバイスで検証を重ね、Webブラウザと壁面ディスプレイそれぞれの特性を活かしながらも同一性を感じられる、コンポーネントドリブンなUIデザインにつなげています。

  • Technical Direction

    テクニカル領域では、壁面ディスプレイの空間的なオフライン体験とブラウザを通じたオンライン体験をブリッジするための最適解を導き出すためプロジェクトチーム内でディスカッションを重ね、弊社のインスタレーション制作で使用することが多いゲームエンジンでの構築ではなく、Webベースの技術によるアーキテクチャ設計を採用。多くの技術的な課題をクリアするための入念な検証を繰り返し行い、テクニカル領域から体験の最適化を図りました。 壁面ディスプレイのRFIDカードによる製品情報の読み込みなどの体験全体にアクセントを与えるインタラクションの仕掛けをはじめ、オブジェクト指向UIデザインの設計方針やWebベースの技術によるアーキテクチャ設計などの取り組みを通して、施設内のオフライン体験とリモートのオンライン体験それぞれの特性を活かした個性的なユーザーエクスペリエンスを構築しました。

CREDIT

CREATIVE TEAM

  • Yusuke Koike

    Producer

  • Tsutomu Marushima

    Creative Director, Art Director, Designer

  • Satoshi Kanno

    Director, Manager

  • Yudai Kogawa

    Director

  • Masanori Yoshii

    Technical Director

  • Junichi Honda

    Technical Director

  • Jun Koyama

    Art Director, Designer

  • Tsugumi Ishii

    Designer

  • Tomoko Saruhashi

    Motion Designer

  • Atsushi Fujimaki

    Designer

  • Takashi Umezono

    Installation Engineer

  • Yuta Torii

    Installation Engineer

  • Kentaro Otsuka

    Front-end Engineer

  • Yui Kokubo

    Front-end Engineer

PARTNER

  • Go Hiyama (ECHOES BREATH) & AISO Team / Koji Nakamura / Hiroaki Yasutomo (SHIFTBRAIN) / FORK CORPORATION. / SIGNIF Inc. / FLIGHTGRAF / RED GEEK Pictures inc. / evidence graphic bureau / amana inc. / BOOK inc. / AQUARLD / AQUASTAR Inc. / homunculus Inc. / SUKLAA / WORKSPRESS / E-garde Co.,Ltd. / Tsuchiyama Printing Co.,ltd / Nanairo / bird and insect ltd. / Shin-ichi Yokoyama Photograph Office

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